大阪のG

勝手気ままなジジ日記

7月7日 心と体のしくみ(2)

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さて、小脳梗塞が起きる原因として

ラクナ梗塞、アテローム血栓脳梗塞

心原性脳梗塞、椎骨動脈解離があると

申し上げました。

 

んが、ちょいと訂正

これらの原因とされるものはなにも小脳梗塞

限らず、脳梗塞全般の原因なんですね。

 

なので

脳梗塞が起きる原因→脳梗塞が起きる原因

と訂正させて下さい。

 

では例によってザックリですが…

簡単にご説明させていただきます。

 

ラクナ梗塞】(脳梗塞の原因の31%)

脳の深部にある細い血管(末端ですね)部分が

詰まりその周辺に小さな梗塞が起こる。

多発性で継続性があります。

 

高血圧の方、2型糖尿病などの方が発症しやすく

何度も繰り返し起こると脳血管性認知症

起こすことになります。

(脳血管性認知症については前の記事をご覧ください)

 

日本では昔から多く発症していたラクナ梗塞。

生活の洋式化によって発症率は減っているそうです。

 

ちょっとした手足のしびれなどが起床時にあるが

しばらくすると特に問題なく生活出来る…

そんな場合で高血圧、糖尿病などの方については

MRIなどでの検査をお勧めします。

 

 

 

【アテローム血栓脳梗塞】(脳梗塞の原因の33%)

脳の太い血管に血栓が詰まり発症する比較的

広範囲に及ぶ脳梗塞ですね。

動脈硬化コレステロール過多(高脂血症)、

糖尿病などの方は起こりやすいと言われます。

 

症状としては重く、広範囲なので色んな面で

障害が起こりやすくなります。

比較的高齢者(70歳以上)の方が多いようです。

 

今は脳梗塞の原因のNo.1ですね。

 

 

 

【心原性脳梗塞】(脳梗塞の原因の28%)

心臓病(心房細動(不整脈)などにより形成された

血栓が脳に届き、発症します。

 

不整脈などがある方の脳梗塞の原因では1位ですね。

 

血栓の大きさにもよりますが、大きな場合は

太い血管を詰まらせますのでアテローム血栓性の

脳梗塞と同様に広い範囲に影響が及びます。

 

 

 

【椎骨動脈解離】(脳梗塞の原因の8%)

脳に届く動脈は頸動脈(首の前)と椎骨動脈

(首の骨の中)の2つがあります。

 

血管は内膜、中膜、外膜から形成されていますが、

例えば首を回す動作、過度のマッサージ等の外力に

よって、この血管の内膜に傷がつき、その部分に

血液が入り込んで血管が裂け、傷が広がることで

どんどん血液が内膜と中膜の間に溜まり、結果的に

血管が細くなり詰まる事で起こります。

 

(血管が破れてしまうとくも膜下出血になります)

 

比較的若い方に多く起こり、高血圧や糖尿病などの

既往症とは関係なく起こります。

 

血管が傷つき血管が裂ける段階で激しい頭痛が起こる

事が多く、その時点で治療すると予後の後遺障害は

ほとんど出ないと言われています。

 

 

いずれにしても定期的な検診、微細な症状の段階での

受診がとても大切と言えますね。

 

次回は脳幹梗塞について書かせていただきます。