大阪のG

勝手気ままなジジ日記

7月9日 心と体のしくみ(3)

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今回は脳幹梗塞について書かせていただきます。

脳幹とは小脳の前の位置にあり、

上から順に中脳、橋(きょう)、延髄

構成されています。

 

脳幹全体としては生命維持になくてはならない

「覚醒」「呼吸」を司る部位。

 

当然、この脳幹部分に大きなダメージを受けると

生命に危険が及びます。

 

よくあるのが、小脳梗塞によって小脳が肥大するなどして

それに圧迫される形で脳幹がダメージを受ける

というパターンなんですね。

 

なので脳梗塞の際には脳幹まで影響があると

思っていただいた方がいいかもしれません。

 

 

脳幹梗塞も各部位(中脳、橋、延髄)によって

出る症状が多少異なります。

 

【中脳梗塞

手足や顔の痺れや麻痺、感覚の異常、ぼんやりする

眼球の動きがおかしい、会話がおかしい

 

【橋梗塞】

手足や顔の痺れや麻痺、失調、バランスを崩す、

難聴、ぼんやりする、会話がおかしい

 

【延髄梗塞】

手足や顔の痺れや麻痺、失調、舌が動かない、めまい

複視(二重に物が見える)、嚥下障害、しゃべりにくい

ぼんやりする、会話がおかしい

片方の瞼が下がる、呼吸停止、心停止など

 

一概には言えませんが

中脳は眼球運動失調、橋は難聴やバランス失調、

延髄は嚥下障害や瞼が下がる、呼吸や心臓の停止などが

あることが多いようです。

 

 

 

また、延髄の外側部分が障害を受ける場合もあります。

それを延髄外側症候群(ワレンベルグ症候群)といい、

 

頭痛、めまい、吐き気、ふらつき、味覚障害の他、

ラテロパルジョン(片側に体が倒れていく症状)が

認められるとのこと。

 

 

これらの脳幹梗塞も血流阻害によって酸素不足が

生じ、その結果細胞が壊されるのですが

血栓などが直接血管を詰まらせる事で生じる

その他の脳梗塞と違い小脳梗塞の影響を受けて

発症することがあるという点は注意ですね。

 

 

次回は、発症してから後

予後やリハビリについて書いてみようと思います。