大阪のG

勝手気ままなジジ日記

五月十九日 糖尿病と障害基礎年金

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先日、1型糖尿病の方の

障害基礎年金訴訟がありましたね。

結局、国の主張が認められ、

障害基礎年金は打ち切り。

 

涙の会見でしたね。

 

糖尿病や障害基礎年金について

皆さんはご存知ですか?

 

今回はそれについて書いてみます。

 (長文です。しっかりパンツの紐締めて!)

 

 <糖尿病>

糖尿病は膵臓のβ細胞(ランゲルハンス島)

の働きによって生成されるインスリン

不足、欠如する事で血中の糖が吸収されず、

その結果として血糖値が高くなり、

血管、尿中に糖が残留する病気です。

 

当然血管も弱く脆くなりますし、尿中の

糖を排出する為に人体は懸命に排尿を

促します。

また必要となる糖分が十分吸収されず、

それによる様々な症状が発症します。

 

糖尿病には1型と2型があります。

 

1型は原因不明の突発性と自己免疫過剰で

膵臓のランゲルハンス島を破壊する場合が

あります。(膵臓がんなどもありますね)

突然発症し、年齢も若い場合が多いです。

頻尿と喉の渇き、疲労感、体重減少が起こり、

一気に症状が進みます。

 

2型は分泌不全や作用の弱いインスリンしか

生成出来なくなる事で起こります。

長年の不摂生などが原因な場合が多く、

自覚症状もなく始まります。

ほとんどの糖尿病はこの2型です。

症状は1型とほぼ同じ。

 

当然、1型には若い方も多く、2型は

ある程度の年齢になってから発症します。

 

食事には注意が必要です。

炭水化物、タンパク質、脂質をバランスよく。

ビタミンやミネラルもきちんと摂って。

が原則ですね。

 

ざっくり書くと、こんな感じでしょうか。

糖尿病になると色々な障害が生じます。

糖尿病合併症としては、

網膜症、神経障害、腎症、動脈硬化など

あります。

つまり…

失明、手足の壊死、老廃物の排出不全、

脳梗塞心筋梗塞などが起こる訳ですね。

 

それに対する補償として障害基礎年金が

支給される事があります。

 

<障害基礎年金>

障害基礎年金は国民年金加入中に初診日が

ある病気や怪我障害等級が1級、2級

なるような障害状態にある間支給されます。

 

つまり初診日がいつか、という事が重要な

要件ですのでそれがちゃんと分かるように

しておく必要があります。

 

今回の場合ですと…

平成28年の法改正を受けて

「初診日が国民年金加入中」

インスリン治療を行ってもなお血糖の

コントロールが困難」で、

「障害等級1、2級」の人が

「1、2級の状態にある間」

である事が要件に

なるんですね。

 

ちなみに障害等級1、2級とは

1級はほぼねたきりの状態。

2級は整備された屋内でのみ活動可能。

と言う感じでしょうか?

 

障害年金の支給が止められた事は

医療費負担の激増を意味しますし、

人によっては生死に関わる問題

なります。

 

要件がとても厳しいと思いませんか?

 

福祉の充実が叫ばれてかなりの年数。

ですが、これが日本の現状。

 

糖尿病の患者は確かに高齢者よりも少ない

かもしれません。

でも福祉の充実と言うのであれば、

介護保険料アップを言うのであれば、

こう言った方々も救うシステムや

法令整備が必要だと思います。

 

法的には今回の判決は正しいのかもしれません。

ですが、法自体を変えていく必要を

十分に感じさせる判決ではありました。

皆さんはどうお感じになりましたか?