大阪のG

勝手気ままなジジ日記

六月二十一日 第3類について

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岡寺(奈良)。

天竺牡丹もですが、いよいよ紫陽花が華手水鉢に。

紫陽花の青が彩りを添えていますね。

 

 

今日は危険物

消防法上の第3類「自然発火性物質及び禁水物質」について

書いてみますね。(復習、復習…)

 

自然発火性とは空気などに触れるだけで自然に発火する物質。

禁水性物質とは水に触れるだけで発火、爆発する物質です。

 

主な第3類の物質としては

カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム

黄燐、リチウム、カルシウム、バリウムジエチル亜鉛

水素化ナトリウム、水素化リチウム、りん化カルシウム、

カルシウムやアルミニウムの炭化物(カーバイト

トリクロロシランなどがあります。

 

 

これらのうち、自然発火性のみという物質は黄燐だけ、

禁水性のみというのはリチウムだけで、その他のものは

空気にも水にも触れてはいけない(発火、爆発する)

両方の性格を持っています。

 

燃焼(爆発的燃焼も)を起こすには3つのものが

普通必要です。

 

1)可燃物 2)酸素 3)熱源

 

第3類の物質は可燃物であり、空気や水に触れる

だけで熱源(発熱)にもなります。

 

なので簡単に燃焼の3要素が揃ってしまうんですね。

 

特に気をつけるのは空気や水との接触ともう一つ。

第1類や第6類の酸化性固体、液体との接触

 

触れると酸素を放出するので燃焼規模も大きくなり

容易に燃焼を開始してしまいますからね。

 

 

そう言う意味では第4類のガソリンなどは

可燃物ではあるものの、水や空気と触れてもすぐに

発熱、爆発するようなものではないので危険度は

かなり少ないと言えるかもしれません。

 

 

第3類の物質については消火作業をする際に、

「水は使えません」

(爆発してね〜って言ってるのと同じですから)

 

通常は乾燥砂、バーミキュライト、バーライト

等の砂をかけて空気を遮断することで消火します。

 

めんどくさいのは、第3類の物質はハロゲンとも

反応すること。

ハロゲンを放出する消火器はご家庭では使うことも

ないと思いますが(大規模な施設がほとんど)、

火災の種類によってはハロゲンを放出することで

爆発する事があるというのも知っておいて下さいね。

 

第3類の物質は燃焼しないでも皮膚につくと

火傷をおこしたり、炎症をおこしたりするものもあり、

燃焼時には目や気道をやられたりすることがあります。

やはり「危険物」として分類されているだけのことは

あるということですね。

 

日常生活でもよく出てくるカリウム、ナトリウム、

カルシウムやバリウムなども数が集まり、そのまま

放置しておくと発火爆発する恐れもあるという事を

知っておいて下さいね。