大阪のG

勝手気ままなジジ日記

六月十三日 福祉の世界では…(5)

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以前(五月十日 ケアプラン)にも書きましたが、

我が国の介護は施設から居宅へと移りつつあります。

 

1981年(国際障害者年)

ノーマライゼーションが日本へ。

それまで知的障害をお持ちの方々などを遠隔地に

集約していた我が国の方向を転換させた年ですね。

その後、知的以外の障害をお持ちの方々にも

ノーマライゼーションの理念は反映され、

「普通の人と同じように同じ地域で暮らそう」

「暮らせるようにしていこう」という考えが

広まり始めました。

 

その後も

1989年の分科会の意見具申。

(民間福祉サービス育成。市町村主体。

在宅福祉サービスの法的位置付けなど)

 

2004年

介護老人福祉施設(特養)の入居要件が

要介護3以上に。

(施設入居を減らす考え)

 

2005年

予防給付、地域支援、地域包括支援センター創設。

(地域の中で(居宅での)生活を支援。

介護に至るまでの予防を重視する方針)

 

2012年

定期巡回、臨時対応型訪問介護看護の開始。

(居宅で暮らす方へのサービスの充実)

 

2015年

看護小規模多機能型居宅介護、在宅介護看護の

地域支援化、地域包括支援センター内に認知症

対応配置。

(地域で、居宅で介護看護まで受けられるように

サービスを更に充実。認知症でも居宅で対応が

出来るように包括への人員配置)

 

などなどを経て、

 

今回のケアプラン作成の変更があります。

そこでも書きましたが、

今回の変更は

「施設を出て居宅で健康に過ごせるように」

というコンセプトでのケアプラン作成が

大きな変更点の一つですね。

 

今後ますます介護政策は地域へと移行し、

各市町村は施設ではなく居宅で過ごせるよう

指導、プラン作成をしてゆくものと思われます。

 

通所はあっても入所はほぼなくなる…。

入所するときはターミナルケアグリーフケア

必要な時。

そういう未来が来るのかもしれません。