五月二十九日 食品衛生対策
梅雨時という事もあり、今回は
食品の衛生対策について書いてみます。
食品を衛生的に食べる為には
1)洗浄(食品、手指)
2)消毒(食器、布、食品、手指)
などを的確にすることが必要です。
ちゃんとした洗浄をし、ちゃんと
消毒する事で病原性の微生物を
排除する事が出来ます。
洗浄、消毒の事を少しでも知って
いただけたら幸いです。
では先ずは洗浄から…。
洗浄を行う時のポイントは
⑴中性洗剤を使う
⑵特に食品用の中性洗剤を使い、
衣料用のものは使わない
⑶成分規定と使用基準規定を確認する
ですね。
体に優しい成分である中性洗剤は
洗浄力はありますが、消毒効果はありません。
消毒は別途行う必要があります。
また、食品用の洗剤には
成分としてヒ素、重金属の含有限界量が
定められており、酵素や漂白剤の使用は
禁止されています。(成分規定)
使用基準規定は
使用濃度規定(脂肪酸系は0.5%以下、
非脂肪酸系は0.1%以下)が定められており、
野菜や果実の漬け置き洗いは5分以内。
すすぎは流水で30秒以上など
かなり細かく決められていますし、
それらを告知する必要があります。
なので、ご購入に際しては
中性洗剤で食品用である事、
含有限界量以下か使用していない旨、
酵素や漂白成分が使われていない旨、
使用基準について
が告知されている事を確認して
使用する必要があります。
続いて消毒ですが…。
洗浄は汚れを落とす為に行いますが、
消毒は病原性微生物を死滅させて
食中毒などの疾病に感染しないように
する為に行います。(殺菌)
あ、ちなみに
殺菌は目的の微生物を死滅させる事で、
滅菌は全部の微生物を死滅させる事を
指して使います。
消毒には物理的消毒、化学的消毒があり
1)物理的消毒には
⑴ 焼却消毒(焼く)
⑵ 煮沸消毒(煮る)
⑶ 蒸気消毒(熱い蒸気)
⑷ 乾熱消毒(乾いた熱風)
⑸ 紫外線消毒
などがありますね。
主に食器、布などに使われます。
「煮るなり、焼くなり」でしょうか?
2)化学的消毒には
⑴ 塩素ガス(水道水)
⑶ 消毒用アルコール
⑷ 逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)
⑸ 両性界面活性剤
ですね。
こちらは食器、布、食品、手指など
広範囲に使用されています。
詳細は書きませんが、
これらの
洗浄、消毒を有効に利用する事で
食中毒の危険性はかなり少なくなります。
先日の寄生虫対策と合わせて
活用され、元気で夏をお迎えに
なられる事を願います。