大阪のG

勝手気ままなジジ日記

五月二十九日 福祉の世界では…(2)

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先日、書かせていただいた

コミュニケーションについて。

 

少しばかり補足させて下さい。

 

コミュニケーションをとる場合、

言語的と非言語的なコミュニケーションを

組み合わせて考えるべき、

と書かせていただきました。

 

話す言葉には、その方固有の

4つの要素が含まれています。

 

1)経験

2)行動

3)感情

4)ものの見方

 

ですね。

 

その方の今までの

見たり聞いたりしたこと(経験)

自分が行ったこと(行動)

自分が感じた、思ったこと(感情)

その人の価値観や人間観など(ものの見方)

 

それらが組み合わさって一つの言葉を

形成しているという事を頭に置いて

その言葉、会話を聞いてみる。

 

 特に以前も書いていたように、

非言語的コミュニケーションに

出てきやすい「感情」には注意して

見聞きしてみる。

 

そうする事で、その人の

自分でも漠然とした気持ちというものを

理解する事が出来る場合があります。

 

4つの要素が組み合わされている

という観点、とても重要ですね。

 

 

もう一つ。

会話の場では様々な雑音がある場合が

ありますね。

雑音は通常4種類。

 

1)物理的な雑音

2)身体的な雑音

3)心理的な雑音

4)社会的な雑音

 

などと呼ばれています。

 

物理的な雑音はその名前の通り、

周囲の音、耳障りな騒音、

それに不適切な強い光や熱、

悪臭などもそれに含まれます。

 

身体的な雑音とは

聴力の障害や構音障害などが

それですね。

 

心理的な雑音

「聞きたくない」とか

「言いたくない」という

心の防御作用の事を指します。

 

社会的な雑音。

偏見、誤解、誤認などによる

偏った先入観などがそれですね。

 

これらの雑音(会話を阻害する要因)

をいかに減らして

その人の本当の声を聞く事が

出来るかという事が

介護職には求められています。

 

静かな場所で、その人が理解しやすい

方法で、意思表示しやすい手段で。

 

信頼関係を事前に作り、

先入観を解きほぐし、

「この人になら話してもいい」という

関係を構築しておくこと。

 

その為には日々の関わりや

日々の会話、身体的接触、笑顔、

汲み取る力、理解しようとする努力、

正確に判断する判断力などが

求められます。

(介護職って大変…でも好きです)

 

みなさんがより実り多い会話が

出来ますように、

利用者さんが喜んで

日々を暮らせますように…。

 

その為の一助になりますように。