五月十三日 パン作ろう
我が家の庭のブラキカムブラスコ。
大好きな花の一つです。
常々申し上げていますが、
「知識はみんなのもの」だと思っています。
勉強する人だけのものではありません。
活かしてこその知識。
誰かにこの知識が役立てば嬉しいです。
皆さんはパン、作ったりされますか?
ホームベーカリーで作る時もそうですが、
パンが膨らむ理論を知っていると
色んな時に役立つのでは?
膨らみ方が均一でないとか、
より美味しいパンを焼きたいとか、
創意工夫した新作パンを作りたいとか、
そんな時に役立つかも…。
パンの基本は小麦粉、塩、水、イースト。
小麦粉の中にはグルテンを構成する
タンパク質が含まれます。
グルテンを作るタンパク質は
強力粉に「強力」に含まれているので
普通は強力粉を使用します。
グルテンは膨らみ保持に役立ちます。
小麦粉にはアミラーゼという酵素があり、
炭酸ガスとアルコールに分解されます。
並行して砂糖もイーストによって分解され
炭酸ガスとアルコールが生成されます。
❇︎)砂糖がなくても小麦粉だけで炭酸ガスやアルコールは
生成されるので基本は砂糖がなくってもパンは作れます。
水でこねられた小麦粉はグルテンを構成。
なので水以外でこねる場合はグルテン構造が
出来にくい事があります。
牛乳やジュースを使われる時はそれぞれに
含まれる水分量に注意を払います。
が更に発酵することでどんどん炭酸ガスが
発生→気泡が大きくなるにつれて生地が
膨らんでいきます。
ここまでがパン生地発酵の理屈です。
では、注意事項は
イーストは
37℃前後で一番活性化し、
60℃で死滅します。
なので温度管理がちゃんと出来ていないと
生地は膨らみません。
多量に発生しそうですが、
ある程度の量が気泡内にたまると
作れず効果は得られません。
途中でガス抜きをするのはその為です。
炭酸ガスは食感や膨らみを作り、
アルコールは香り、風味を作ります。
塩はグルテンのガス保持能力を
高めるので塩は入れないと萎みます。
こねる時間の長さはグルテン構造の
強度と膨らみ保持を決定します。
こね時間が短いと詰まった感じの
ボリュームのないパンになり、
こね時間が長いと腰のない
伸びた麺類のようなパンになります。
生地の温度は基本的に25℃前後が
最適です。
イーストの最適温度37℃前後まで
上げてしまうと過発酵を誘発します。
つまりパンを作るには
強力粉、塩、イースト、水を用意。
砂糖は適量を。
水の量を適正にしてグルテンを作り、
しっかりこねてグルテン構造を強くし、
生地の温度を適正に保ち
イーストがガス、アルコールを生成
しやすい環境を作る。
ある程度発酵が進んだらガス抜きを
してさらにイーストが活躍出来る
場所を作ってやる。
これだけの事でカリフワなパンが
ちゃんと出来るんです。
あ、でも。
私の作る食パンのレシピは誰にも教えません。(笑)